夫から妻へのメッセージをインタビューさせていただきました
「小さな声・小さな物語の依り代に」
大切にしたいと思っているコンセプトです。
たくさんの方に読まれる文章もとても素敵だけれど
たった一人のための文章にも関わっていけたらいいなと思っています。
そんな中、
「長年働き続けてきた母(70代)がいよいよ仕事を卒業することになったんです。
家族でお祝いをするのだけれど、その会で、父(70代)から母への”ありがとう”を伝える冊子を贈りたい。久野さんから父にインタビューしてもらうことは可能ですか?」
と娘さんからのご相談がありました。
聞けば、娘さんから見ても、お父様がお母様に心から感謝していらっしゃることは明らか。
しかしながら、そこは昭和の男。「男は黙って○○」の世代。
言葉にならない(言葉に置き換える習慣がない)ものを言葉として取り出す部分で、「きくとかく」を思い出してくださったとのことでした。
あ、ありがたい…!
というわけで、ご自宅にお邪魔してのインタビュー。約90分のインタビューを、お父様の語りとして3000字ほどの原稿にして、納品させていただきました。
その原稿に3人の娘さんからのメッセージも添えて、こんな素敵な冊子にして、お母様にプレゼントされたのだとか。
Wordで納品した原稿をレイアウトして、スケッチブックに切り貼りされたそう。
なんて素敵な世界にたった1冊の本!!!
きっとお父様にしてみれば、「いったいこの人(久野)は誰やねん…?」というところから始まるインタビューだったのだと思います。
それでも娘さんたちの勢いと温度に押し切られるように(!)お時間をくださって、お母様と出会ってからの50年余りをお聞かせいただいたことは、わたしにとっても本当に至福の時間でした。
まだそこに言葉として置かれていない想いを、言葉にしていただく瞬間。
一方で、言葉以外の佇まいや表情からもお父様からお母様への想いは感じられ、そんなこんなも含めての一瞬を切り取って、ぎゅっと形にすることはできるのだろうかという宿題をいただいたような気持ちにもなりました。
「こんなこともできますか?」というご相談も大歓迎です。
できるかどうかはわかりませんが、ご一緒に考えるところからスタートさせていただけたら、とても、とても嬉しいです。
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